前立腺

父親が前立腺ガンだったことでもあり、その流れを踏んでか、私自身も前立腺のマーカー値が高く、監視を続けていました。

そして、血液検査のマーカーのしきい値が4を超えてからだいぶ経ちますが、4を越えたら即ガンというわけではありませんので、しばらく様子見をしていました。その間、数値は5になったり6になったり、また5に戻ったり上下しておりましたが2011年暮れ頃より、それが9前後にまで跳ね上がり、(ごく最近では10でした)一度ガン検査をした方が良いであろうということになり、それまで通っていた個人病院の紹介で慈恵医大病院へ通うようになりました。

ある日の診察の時、内視鏡で内部を覗きましたら、前立腺から膀胱へとはみ出すように、何か腫物のようなものが見えました。(ちょっと異常・・・これが多分ガン)

そのころから排尿の不具合が顕著になり、ついにカテーテル挿入となりました。

2012年1月16日に至り、生体検査を行いました。全部で12か所からサンプル採取し、結果を待つことになりました。

24日が結果の発表の日でしたが、結果はあまり芳しくなく、採取した12か所全部からガン細胞が検出されたのです。(ふつうは何か所かガン細部が見つからないところがあるそうです)

換言すると、前立腺全部からがん細胞が検出されたため、前立腺の摘出手術は難しいということになり、即日ホルモン療法をスタートしました。

ホルモン療法は、排尿不具合には効果がありますが、ガン対しては、柔道の「抑え込み」に相当し、「一本勝ち」にはならない療法だそうで、場合によっては、放射線療法も併用が考えられるそうです。(先生はあっさり言われますが私は絶対に放射線療法は受けるつもリはありません。取り合えずはホルモン療法のみとのことでしたのでまずはホッとしました)

ガン細胞が前立腺にとどまっている限り、大問題ではありませんが、骨などに転移すると危険度が増しますので、次の金曜日に全骨格の写真を撮ることになりました。

私としてはもう少し楽観していましたので、少々ガッカリしましたが、それでも想定の範囲内ですので、落ち込んではおりません。

よく言われることですが、「ガン細部をやっつける」とか「ガン細胞を狙い撃ち」、「がん細胞を殺す」などと言った過激な文句が飛び交っていますが、私はどういう事情でガンができたのかはわかりませんが、ガンは外から来たものではなく、自分の体の一部なのだ、というとらえ方をしておりますので、ガン細胞を憎むような気にはなれません。

これもよく言われることですが、「今日が、わが人生の最後の日だとしたら、何をするのか、これでいいのか?」という問いかけがあります。

この言葉が、今は普段より強く聞こえてきます。

やはり、死を意識する気持ちが今までより強いのかもしれません。

また、もし自分が死んだと仮定しますと、実はすごく楽しみで高揚感が湧いてきますのは、死ねば和子(家内)に会えるという希望があるからです。

むろん母親とも会えるでしょうし、原田先生とも会えると思うととても楽しみです。死も悪いことばかりではないようです。