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バラスト排水処理装置とバラスト液面計

2013-08-09

 バラスト排水処理装置に設置義務は未発効ですが、USCGでは、本年10月1日以降にキールを置く船には設置を義務付け、IMOに先駆け実施が義務付けられました。全面的な発効も間近だと思われます。

 そうした中、バラストタンクの液面計に関しては、従来、LNG船を除きますと、バラストタンクへの液面計は不要である、または安いもので十分という認識が一般的で、どちらかというと軽んじられてきた経緯が見られます。

 しかし、このバラスト水処理装置設置が義務づけられますと、バラストタンクへの液面計の設置を検討せざるを得なくなります。

  理由は、多くの場合、バラストタンクが一杯かどうかを、バラスト水をベントパイプから吹かすことで確認するからです。

 一例として、下記はSweden運輸省のHenrik Ramstedt氏(Acting Head of Maritime Environment)から頂いた文章の一部です。

Regarding your paper and your conclusions I can only stress that overflowing of ballast water tanks that causes spillage of ballast water into the sea is to be considered as discharge of the Ballast Water. This means that such discharge must meet the requirement of the Ballasr Water Convention regarding active susbstances and the D-2 standard, and if this is not possible the ship must take any measures to prevent overflowing of ballast tanks.

 要は、バラスト水をベントパイプから吹かすということは、未処理のバラスト水をそこへ排水したものとみなすということで、当然罰則の対象になります。

 したがって精度の高い液面計と組み合わせ、即時にバラスト水の漏れを止める必要があります。

 

バラスト水処理装置と液面計

 バラスト水処理装置にはいろいろなタイプが存在しますが、これらと液面計との関係について次に考察してみたいと思います。

 

ケミカル/オゾン方式

 この方式の処理装置のほとんどは、一定時間内にバラストを排水する時に何らかの処理を行う必要にせまられます。

 現状では船のほとんどの操作員は、バラストを満タンにする時、ベントパイプから水が出る(吹かす)のを確認して水が一杯になったと認識しています。しかしこの処理装置が何らかのケミカルを必要とするとしますと、その水は害があるとされ、排出することはできません。

  場合によっては、カーゴタンクにみられるように、Hi-Hiアラームが必要になるかもしれません。

 

タンク内のガスフリー

 何らかの理由でタンク内に入る必要が生じますと、当然ですがタンク内をガスフリーにする必要が出ます。しかし、メトリテープ式液面計を導入し ますと、すべてのサービスはタンクの外方できますので、ガスフリーの必要はなくなります。

 

UV/マグネチック方式

 この二つの方式はある意味容易です。排出する前に何かほかのトリートメントを使っていなければ、大丈夫です。

  しかし、タンクにすでに水があり、UV方式を導入していいる場合は、多分排出はできないと思われますしたがって液面計が必要となります。

 

イナートガス/窒素方式

 これらのバラスト水処理装置は、イナートガス/窒素を使うため、タンカーのカーゴタンクにイナートガスが使われているような、同様な潜在的な問題を抱えています。タンクのゲージは、イナートガス圧力が不調な時、高すぎるとき、低過ぎるとき、でもフルレンジにわたって正確に動作する必要があります。

 不正確な液面の読みは、特に満タンにする場合、オーバーフローする可能性があります。また、カーゴのローディングや排出時空気を吸い込んでしまうことがあります(ポンプが故障する)

1)カーゴタンクと同様に、タンク圧の高過ぎ低過ぎをモニターする必要があります。システムが小さい圧力で正常であったとしても、システムは閉じられていますので、排出時にレリーフバルブが開かず、タンクは壊れてしまいます。

2)この処理装置では、標準のエアパージシステムは使えないと思われます。イナートガス/窒素を使ったシステムでは、バラスト水の中に酸素を入れないようにしているにもかかわらず、エアパージは空気(酸素を含む)を入れようとするからです。エアパージ方式は、現在バラストタンクの液面計測器として、もっとも一般的に使われているシステムです。

3)タンク内をガスフリーにする。タンク内でサービスをしようと思いますと、タンク内をガスフリーにし酸素を注入する必要があります。すべての作業がタンクの外側からできれば理想的なのですが・・・

以上見て来ましたように、UVと磁気方式以外は、どの処理装置を使うとしても、大きな問題を抱えていることがお分かりかと思います。

 

矛盾

 もちろんですが、バラスト水処理装置もタンク液面計も別々に承認を受けていますが、両者は一体で機能するわけではありません。ですから検討段階では両者一体で検討する必要があります。

 もし船が港まで来て、バラスト水の排水ができない(生物がたくさんいる)と言われたとして、一方この船は承認を受けた処理装置を積んでちゃんと機能しているのに・・・といった矛盾が生じるからです。

 

メトリテープ式液面計

 この液面計は、現存する液面計測器の中でも、最も精度がよく、また、そのままでどのバラスト水処理装置とも相性が抜群という特長があります。センサーはイナートガスの圧力でもケミカルの中でも、問題なく機能します。ですから、船主または造船所の方は、バラスト水処理装置と液面計測との関連を気にする必要はありません。レベルセンサーは処理装置に影響をすることはありませんし、処理装置が液面センサーに影響することもありません。一本のセンサーを取り付けるだけで液面計測、Hi-Hi警報、圧力がすべて測定可能です。タンク圧力の影響もありませんし、下にたまったスラッジの影響もありません。再較正も必要ありません。また曲がったタンクへの取り付けも可能です。

 

まとめ

●バラスト水処理装置メーカは、度の液面計が最も自分の装置にマッチするのか知る必要があります。
●液面計メーカーは逆にどの処理装置が最も相性がいいのか知る必要があります。
●船主・造船所・船級関係者はこの両方を知る必要があります。

メトリテープの場合は、どの処理装置にもあとからでも取り付けが可能です。

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